『若者たちと民具─モノは彼らに何を語ったか』
名久井芳枝編著
文・実測図:岩手大学生 資料提供:長内三蔵
1991年3月刊 A5判 316頁
実測図179, 写真180
定価 3000円 送料(1冊分)370円
「もの」に対して無意識だった若者の心が、実測作図作業を通して変化していきます。
現代に欠けている教育への問題提起。
同時に文化財保護活動の先駆的実践であり、民具研究の学問的方向性をも示唆。
【目次】
- 幸福の星の下に生まれ出た本(長内三蔵)
- モノは彼らに何を語ったか
- 第一章 モノから学術資料へ
- はじめに
- 縄文文化の残照を求めて
- 長内三蔵さんとの出会い
- ゴミの山から宝の山へ
- ゴミ捜しをする変わり者
- 地図の中の北上高地
- 他ではあまり見掛けないモノ
- ゴミのプライバシー
- 当資料群の位置付け
- 学生達の生まれ育った社会的環境
- その時山形村では
- 第二章 モノに見る山形村の暮らし(博物館実習受講生)
- 着る 衣服/製糸
- 履く
- 住む 屋根葺き/炉の周辺/暖房/照明/寝具
- 食べる 貯蔵/下ごしらえ/調理/煮炊き/加工/飲食
- 嗜む
- 働く 造作(大工、その他)/山仕事/農耕/畜産/狩猟/漁撈/採鉱/運搬/交易
- 第三章 実測図作製実習による教育へのアプローチ
- 科学万能の時代に求められる教育
- 疑似体験と実体験
- 実測図作製は単なる労働か?
- 実測図作製の教育的効果とは
- 実習の段取り
- おわりに